なぜクレジットカード番号などの個人情報は、犯罪者から狙われるのか? | 最新クレジットカード比較&入門2012
なぜクレジットカード番号などの個人情報は、犯罪者から狙われるのか…これについて不思議に思っている方も多いのではないだろうか?そこで今回はちょっとした余談や裏話を含め、クレジットカード情報がなぜ狙われてしまうのかについてまとめてみた。クレジットカードを安心して使うためにも、是非、豆知識として読んでみて欲しい。
あなたのクレジットカード情報が犯罪者に狙われる理由は主にクレジットカード情報をそのまま使うケース、クレジットカード情報を転売するケース、ただの愉快犯としてクレジットカード情報を抜き取るケースの3つ。それぞれ詳しく説明していこう。
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1.クレジットカード情報を使って詐欺行為を行うため:
まず一番わかりやすいのがコレだろう。あなたのクレジットカード情報を盗み悪用し、買い物をしてしまおうという行為である。
拾った財布の中に入っているクレジットカードを使ってしまうといったスリのような犯罪から、個人情報を大量に保有している会社から使いやすそうなデータを盗取、それを悪用するといったものまで存在。国内だけの犯罪かと思えばそうでもなく、海外からあなたのクレジットカード情報を盗み、それを海外で使ってしまう…なんてケースもある。
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クレジットカードが悪用される例:
悪用される例 | 解説 |
---|---|
財布を落としたケース | 落とした財布の中に入っているあなたのクレジットカードを、そのまま使ってしまうという犯罪。 |
友人や同僚のカードを悪用 | 友人が同僚が持っているクレジットカードを、つい魔がさして利用してしまうケース。もちろん犯罪。 |
日本人による個人情報ハッキング | 日本人が日本人のクレジットカード情報を盗むケース。このケースの場合には盗まれたクレジットカード情報は国内で利用される場合が多い。個人情報を扱っている社内の人間による悪用も多く見受けられる。 |
外国人による個人情報ハッキング | 外国人が日本のデータベースなどに侵入し、クレジットカード情報を盗むケース。そのまま海外のお店で利用されるケースが多い。 |
他にも様々な悪用例があるが、基本的にクレジットカード情報を盗んだ人、もしくはそのグループが、そのままそのクレジットカードを悪用するようだ。
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2.クレジットカード情報を盗み出して他の誰かに売却するため:
クレジットカード情報を盗み出して自分で使うのではなく、情報を誰かに売却するためにクレジットカード情報を盗み出す例も多い。特に10人や20人といったクレジットカード情報を盗み出すようなケースではなく、数千から数万人の個人情報を盗み出した場合には、自分で全ての情報は使いこなせるわけはない。そうであるならば誰かにそれらの情報を売却して、その利益を得ようとする行為に出るようだ(情報を買い取った側があなたのクレジットカードを悪用する)。
ちなみにでは、どのくらいの金額で盗んだクレジットカード情報を売買するのか?これはシマンテック社が公表したデータ(PDF)を参考にすると、有効なアメリカ国内で流通しているクレジットカード番号などはだいたい50件あたり1万円前後で売買されているようだ。つまり1件あたりの売買代金はだいたい200円ということ。
同様にアメリカのトレンドマイクロ社でも2011年8月から2012年1月にかけて、クレジットカード情報の価格調査を行ったようなので、そのデータも紹介しておく(読売新聞の記事を参照 1ドル80円で計算)
クレジットカードの価格 | 1件あたりの価格 |
---|---|
アメリカ国内のカード情報 | 80円~240円 |
中米、オーストラリア、ヨーロッパ | 240円~640円 |
日本を含むアジア、中東 | 480円~800円 |
参考:銀行口座 | 2000円~2800円 |
このように正確なクレジットカード情報の価格はわからないが、どちらにせよ、そんなはした金欲しさに私達のクレジットカード情報が盗まれてしまっては迷惑なこと、この上ない。ほんと、どうにかして欲しいものである。
3.愉快犯が自分の力を見せつけるために犯行:
3つ目は悪用する目的でクレジットカードの個人情報を抜き取るのではなく、自分の力を誇示するために行うもの。2011年に起きたプレイステーションネットワーク個人情報流出事件などは、7700万人もの個人情報が流出した騒ぎになったが、まさにこの手の犯行と思われる(被害らしい被害が出て来なかった)。
これらのケースのほとんどがプロのハッカーによるもので、自分たちの思想と違う思想を持つ会社への攻撃目的で行う場合もあるようだ。日本人が国内から日本企業を攻撃するだけでなく、外国人が日本企業を攻撃するケースもあるので、いつどこでこの手の個人情報流出事故に巻き込まれるかはわからない。
企業側としてもどんなに強固なセキュリティ体制を作っていたとしてもプロの手にかかればたちまち丸裸にされてしまうのだから、正直、防ぎようがない部分もあるのかもしれない。しかし、大量の個人情報を扱っている企業には個人情報を保護する責任があるのだから、しっかりとその防衛策をとってほしいなと切に願うばかりである。
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